• 2023.10.19

メディカルビッグデータ「REZULT」を活用した薬価改定に関する影響調査のレポートを公開しました

当社は、独自に保有しているレセプトデータ(※1)を中心としたメディカルビッグデータ「REZULT」を基に薬価改定による先発品医薬品の薬価が後発品と同等となったときの影響について独自調査を実施しました。

 

■調査概要

日本では、医療用医薬品の価格について、製薬企業ではなく国が定める「薬価制度」をとっています。一度定められた医薬品の薬価は定期的な見直しが行われます。この価格の見直しを「薬価改定」と呼び、原則として改定の度に薬価は引き下げられます。この薬価改定により先発品医薬品の価格が後発品の値段と同等になる事態も発生します。その時の先発品医薬品、後発品の使用率をレセプトデータから調査しました。

 

調査対象 :当社の保有するレセプトデータ(約880万人 2023年9月時点)

対象期間 :薬価改定前(2021年1月‐2022年3月)、薬価改定後(2022年4月‐2023年6月)

対象医薬品:ムコスタ錠100mg(先発医薬品)、レバミピド錠100mg(後発医薬品)

 

■当社レポート「薬価改定による先発品医薬品の薬価が後発品と同等となったときの影響について」

本件で公開したレポートにつきましては以下をご参照ください。

https://www.jastlab.jast.jp/news-20230929/

 

■本件で利用しましたメディカルビッグデータ「REZULT」につきましては以下をご参照ください。

https://www.jastlab.jast.jp/rezult_data/

 

■未来共創Labについて

当社未来共創Labは医療ビッグデータ事業として、医療現場や各種保険者様が抱える課題の解決へ向けて、メディカルビッグデータ(レセプトデータ、健康診断データ等)を利用した医療DXを推進しております。当社データの価値を高め、お客様の課題を解決するための可能性を広げるべく、今後も本研究における分析を進めてまいります。

 

また未来共創Labでは、SDGs(Sustainable Development Goals)目標3「すべての人に健康と福祉を」、目標9「産業と技術革新の基盤を作ろう」へ向けて、メディカルビッグデータを利活用した健康増進を目的とし、産学連携での商材開発・共同研究を実施しております。

 

※1:レセプトデータについて

レセプトとは、患者が受けた保険診療について、医療機関が保険者(市町村や健康保険組合)に請求する医療報酬の明細書のことです。医科・歯科の場合には診療報酬明細書、保険薬局における調剤の場合には調剤報酬明細書、訪問看護の場合には訪問看護診療費明細書とも言います。1患者、1か月、1医療機関あたりで1件のレセプトにまとめられており、患者が医療機関を受診した原因となる疾病情報や、医療費を支払っている情報等を保持しています。当社ではこれらの各種情報をデータベース化して保持しています。

 

【本件に関するお問い合わせ】

日本システム技術株式会社 未来共創Lab

お問い合わせはこちら ※別窓で外部サイトへ遷移します。

未来共創Labサイト:https://www.jastlab.jast.jp/

 

以上