• 2022.07.04

慶應義塾大学と後発医薬品(ジェネリック医薬品)普及に関する共同研究を開始

当社は慶應義塾大学と後発医薬品(ジェネリック医薬品)普及に関する共同研究を開始しました。

 

この研究を通じ、ジェネリック医薬品の使用割合を増加させるための施策を仮説検証し、各種保健事業への導入やジェネリック医薬品普及に関する新規商材開発の検討を進めてまいります。

 

 

■共同研究開始の背景
当社は医療ビッグデータ事業において、保険者様のジェネリック医薬品普及に対する医療データ分析および加入者の行動改善に関するご提案を実施しております。

厚生労働省では「2023年度末までに全ての都道府県でジェネリック医薬品の使用割合80%以上」を目標と掲げていますが、現在もなお80%に届いていないという保険者様のお悩みの声をいただいております。

 

この状態に有効な施策を検討するべく、当社は慶應義塾大学 経済学部 中嶋 亮 教授協力のもと、病院および調剤薬局の診療報酬データからオーソライズドジェネリック(※1)(以下「AG」)がジェネリック医薬品普及に与える影響に関する共同研究を開始いたしました。

なお、本共同研究に使用するデータは、利用に関してデータ提供元保険者から許諾を得ております。

 

 

■共同研究内容について

1.当社が保有する匿名化された700万人以上のレセプトデータ(医科、歯科、調剤)から、患者に処方された医薬品データを分析し、AGと先発医薬品の使用率の関係を調査します。
2.その結果からジェネリック医薬品の使用割合を増加させるための施策を仮説検証し、各種保健事業への導入やジェネリック医薬品普及に関する新規商材開発の検討を進めてまいります。
3.2023年春を目途に本研究内容の学会発表および研究論文発表を予定しております。

 

 

■未来共創Labについて
当社は医療ビッグデータ事業として、医療現場や各種保険者様が抱える課題の解決へ向けて、メディカルビッグデータ(レセプト、健康診断データ等)を利用した医療DXを推進しております。

当社データの価値を高め、お客様の課題を解決するための可能性を広げるべく、今後も本研究における分析を進めてまいります。

 

※1:オーソライズドジェネリック
オーソライズドジェネリックとは、先発医薬品メーカーが開発したジェネリック医薬品です。

 

 

■共同研究者
中嶋 亮氏(詳細はこちら ※別窓で外部サイトへ遷移します。)
慶應義塾大学 経済学部 教授

1994年 京都大学農学部農林経済学科卒業
2004年 ニューヨーク大学経済学部博士課程修了(Ph.D. in Economics)
応用計量経済学を専門としており、2018年に日本経済学会石川賞を受賞。
社会的相互作用の実証分析を研究テーマとして、人々が市場を超えたチャンネルで互いに影響しあうメカニズムと、その相互作用から発生する外部経済性についてデータでの検証を行ってきた。

 

 

【本件に関するお問い合わせ】

 日本システム技術株式会社 未来共創Lab

 お問い合わせはこちら ※別窓で外部サイトへ遷移します。

 未来共創Labサイト:https://www.jastlab.jast.jp/

以上