50th JAST, TURNING POINT.

MESSAGE

コンピュートピアの
先駆者として挑戦し続けた50年。
これからも自由な発想で、
新しい価値を追求します。

日本システム技術株式会社
代表取締役社長
平林 武昭

ソフトウエアのアイデンティティ(存在価値)の
確立に賭けて50年
社会をより良くする「新しい価値を創造」できる企業へ

私が初めてコンピュータに触れたのは60年前の昭和37年、1962年のことでした。これまでになかった“頭脳”を司る機械の登場に、「これは社会のあらゆる分野に革命を起こす」と畏れにも似た直感を覚えています。しかし、当時はハードウエアに重きが置かれており、ソフトウエアは目に見える製品ではなかったため、世間では認知されず評価されていませんでした。そうした中にあって、私はソフトウエアの無限の可能性を確信しつつ、1973年に日本システム技術株式会社を立ち上げました。

創業からしばらくは、お客様の会社に社員を派遣してお手伝いをするスタイルをとり、弊社の技術力と人間力への信頼を築いてまいりました。ターニングポイントとなったのは、1994年。技術者集団としても企業としてもさらに成長していくため、自社ブランド製品の開発に取り組み、戦略的大学経営システム『GAKUEN』シリーズを発売したことでしょう。これは、ただ自社の利益のためだけではなく、「皆様に喜んでいただける製品をつくりたい」というシステムエンジニアの性(さが)が結実した最初の製品でした。また、この開発によって実力をつけたことが、その後の自社製品開発へと繫がっています。おかげさまで『GAKUEN』シリーズは現在も430校以上の大学様でご利用いただいており、文教業界のDX推進に寄与できていると喜んでいます。

人として会社としての魅力を磨き、挑戦し続ける
常にお客様のファーストコールカンパニーでありたい

かつて“プログラム”として単体ジョブで扱われていたものが、システムになり、ソリューションになり、「IT産業」に発展してきました。今やあらゆる分野でITが基軸になるリーディングインダストリーになっており、ますますIT、デジタルの重要性は高まり、AIやVRにも浸透し、ゲームチェンジャーの立ち位置になるでしょう。弊社は、どんなに時代が変化してもさらに人間力と技術力に磨きをかけ、常にお客様のファーストコールカンパニーでありたいと考えています。「JASTさんがいなかったら困る」と、何かあったら一番に声を掛けていただける会社であるよう努めています。

私は50年間をかけて、いわば「舞台」創りをしてまいりました。次は、後を継ぐ社員や若い力で舞台を自由奔放に挑戦していただき、さらに社会に貢献できる新しい価値を創造してほしいと願っています。弊社は、特定の企業系列には属さず、あえて完全独立系という自由な立場を貫いてきました。これからもダイバーシティ(多様)な立場からの発想で、グローバル(世界的)なお客様にも一番喜んでいただけるものをご提案・開発したいと考えています。

この50年は、一人ひとりとの出会いと、一つひとつの機会とに支えられた50年でした。そして、みんな全力でぶつかって、最高の成果を目指すことでしか手に入らない喜びを共有して、このことに意義や生きがいを見いだせる人たちと仕事をしてきました。よって弊社には何事にも全力投球、全力挑戦、力の限り生きよう、力の限り努力しようとする輝かしい伝統が息づいています。この創業50年の節目となる年に、あらためて社員の皆様への感謝の気持ちを深く感じるとともに、お客様と社会にさらに貢献したいという思いをより一層強く感じています。今後も弊社にご期待いただければありがたく存じます。